接着とはどういうことか

接着とはどういうことか (1980年) (岩波新書)

接着とはどういうことか (1980年) (岩波新書)

今年は新書・文庫強化年間, ということにしたので, 積極的に「単純に何か面白そう」な新書を読んでいくことに. その一環として以前古本屋で見つけて買っていた本書を.
接着剤は何故モノをくっつけるのか?を化学的に…程良くしっかりとした科学的議論によって…解説している. モノがくっつくという現象の(化学的)原因を辿れば水素結合とファンデルヴァールス力に行きつく, というのは何となく知っていたのだが, じゃあ, 接着剤ってのがどう作用しているのか?被接着物と接着剤の間に相性みたいなものがあるのは何故か?といった辺りをこうしてちゃんと説明されると, それだけで目からウロコな気分である.
できればそれぞれ物質名で示されている接着剤が, 市販のどのような接着剤にあたるのか, を示してあれば, もっと面白かったのに, というのは贅沢な希望か. (そもそも何十年も前の, 重版未定の本だし…)

ムーン・パレス

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

世界には奇遇と偶然が満ち溢れている. 人生は全て奇跡的な出来事で組み立てられている.

理性の限界

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

人間のオツムの(原理的な)限界を模索する科学哲学書. 素人参加者を含む議論の形で話が進み, ユーモアも満載. 読み易さと内容の濃さのギャップの激しさでは群を抜いている良書.

マシアス・ギリの失脚

マシアス・ギリの失脚 (新潮文庫)

マシアス・ギリの失脚 (新潮文庫)

http://d.hatena.ne.jp/knaknak/20080313#p1