兵士シュヴェイクの冒険 1〜4

兵士シュヴェイクの冒険 1 (岩波文庫 赤 773-1)

兵士シュヴェイクの冒険 1 (岩波文庫 赤 773-1)

穏かな日常的筆致で戦争を描く傑作. 風刺を「いかにも風刺」として書くのではないところが重要である. シュヴェイクが次から次への繰り出す挿話の数々と, それによって戦争という非常時をのらりくらりと切り抜けていく様は, 現代版アラビアンナイトのようにも思える.